↑ガントクのエンチェイゴンパへ
↑一日中お参りに来る人が絶えない
↑ちっちゃな頃からマニ車
これ、子供にとってはいいおもちゃですな。
子供も自然に信仰できる仕掛けになっています。
↑エンチェイゴンパ本堂
↑ここは僧院も兼ねている。
宿舎の前で1人の僧侶に出会った。
「宿舎の中って見ることができますか?」と尋ねると、
「いいですよ。私の部屋を見せてあげましょう」と二つ返事でOK(^^)/
↑この人は30半ばで、この僧院の先生をしているという。
南インドにチベット仏教僧のための大きな学校があるそうで、そこで9年間勉強したときの写真などを見せてくれた。
↑ミルクティーやビスケット・ケーキまでご馳走してくれましたm(_ _)m
ここは標高2000m付近。
夜は冷えるので、さすがのお坊さんも電気ストーブを使っているそうです。
1時間ほどお邪魔し、いろいろと話していて印象的だったのは、「私は他の宗教の人とは友達にはなれない」とこのお坊さんが言っていたこと。
「キリスト教の人でもヒンズー教の人でも、訪ねて来たら快く寺の中を案内したりします。しかし、友達ではない。私の家族や親類にはヒンズー教の友達を持っている人もいます。しかし、私には持てないですね。」と。
とても親切で穏やかな表情の中から出てきた言葉だった。
「25年間僧侶をしてきて、しかも今は先生。その人の言葉にしちゃあ、ちと了見が狭すぎやしませんか?」と、その時思った。
しかし、世界平和を声高に叫びながら、いざ外国人と接するとなると、どうしてよいかわからず、できるだけ接触を避けようとする人は日本にもいっぱいいるしな~。
まあ、いろいろ考えると、確かに習慣や思想の違う人と友達になるってことはけっこう難しいから、このお坊さんは飾らない本音を言ってくれたのでしょう。
了見が狭いと考えるより、ふらっと現れたどこの馬の骨ともわからない外国人にこれだけの本音を話してくれたことに感謝ですな。
この後、ブータンに行って、やはりいろんなチベット仏教の寺を訪ねましたが、このお坊さんに限らず、ブータンでも他の宗教を警戒しているような空気は感じました。
このシッキムやブータンの歴史をざっと見てみると、なんとなくその気持ちもわかるような気がします。
シッキムは、かつてチベット仏教が広く普及していた王国だったが、しだいにネパール人が多くなり、ついには独立を保てなくなってインドに併合されてしまった。
ブータンは未だ独立を維持していますが、周辺のチベット仏教圏の人々はとても苦しんでいます。
チベットは中国に侵略され、ネパールは政治が乱れ、シッキムはインドに併合された。
「全ての人々・全ての宗教に対してオープンでいたい。しかし、周りを見渡すと、現実的には自分たちの宗教や文化を守るためにはある程度は閉鎖的にならざるを得ない」ということなのだと思います。
上の写真、私もお坊さんも笑顔で写っていますが、同じ笑顔でも、お坊さんのは私の極楽とんぼのものとは全く違うんですな~。
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